"MIRRORS"2015[展覧会コンセプト]

鏡で「自分を見る」という行為を私たちは日々繰り返し、当たり前すぎて意識すらしていない。 この不思議な表面から目に見えた形や色を境界線だと思い込んでいるが、 はたしていつも見ている自分の姿やそれを取り巻くものごとは本当のものなのか。表層の奥にある本質を探る。


外観


"One apple"| Acrylic mirror、Polyurethane、stem end|200mm × 200mm× 90mm


壁面:"Untitled"|Mirror film|サイズ可変(展示時 H2700 × W3000mm)
一刻一刻、様々な作用を受ける空間で、揺るぎない確かな物だと思い込んでいる自分自身やそれを取り巻く環境も常に歪み変化し続けていることを感じる。

床面:"Uncertain Surface/不確かな表層"|Glass mirror|サイズ可変(展示時 1700mm程)
床に在るインスタレーションは全身で知覚体感できるよう等身大のサイズになっており、 日頃自身が使用している手鏡サイズと同様のミラー8cmの集合体でできている。 Hasu no hanaの吹き抜けの構造を利用し、深い穴があいたような、さらに上へ下へ広がる空間を作り出した。 この世の鏡の始まりは、人類が猿から進化し、水面に映る自分を見て、自意識が芽生えたことが始まりとされている。 観客が鏡をのぞいている姿は、そんな人類の起源を想起させる。

一つの場所に立ち、手脚を周囲に広げた時にできる身体の可動範囲、つまり一人分の身体空間を平面としてみたときに、 小さい円の集合体で出来る円に限りなくちかい幾何学形態として六角形を用いている。



壁面left:"Uncertain Surface/不確かな表層"(Face1)| Glass mirror、Acrylic|340mm × 300mm
壁面right:"Uncertain Surface/不確かな表層"(Face2)| Glass mirror、Acrylic|340mm × 300mm
壁面作品は人が最も意識を働かせる「顔」をクローズアップし、鏡のサイズで解像度を変化させ見え方を探る装置。


"Planned chaos"| Film mirror、Metal |サイズ可変(Mobile単体サイズ 500mm〜1500mm)



"Untitled"|Mirror film、Canvas|サイズ可変(展示時 H1800mm程)


鏡という素材は人や環境が映り込むことで初めて作品が成立する。 この「Hasu no hana」という個性的な場所から生み出される空間の特性を重要視しながら、全身で知覚し体感できる作品を目指し会場で組み立てました。

また、日頃から作品との向き合い方や、向き合う時間の掛け方を考察している。 人それぞれ違いはあるが、私の作品は日常の中の些細な気付きをテーマにしているため、 時間の経過と共に変化する作品の色々な表情をゆっくり味わってほしいと思い、 珈琲の飲めるこのギャラリーで、肩の力を抜いて、この場所で感じる音や風、光、匂いをまとう、 同じ時の無い作品という空間を体感してほしいと思いました。